藤井寺市立図書館
所在地:藤井寺市林
1−2−2
TEL :
072−938−2197
(代)
交通:国道170号(大阪外環状線)・沢田交差点から北へ約60m 左折してすぐ正門
近鉄南大阪線・土師ノ里駅から西へ約1km 徒歩約15分
近鉄南大阪線・藤井寺駅から東へ約1.3km 徒歩約20分
藤井寺市立図書館
(南東から)
上から見た建物の
形は、市内に多く見られる前方後円墳の形をイメージ
している。建物の色は、古墳から出土する埴輪や土師
器
(はじき)
とよばれる土器の色をイメージしてい。写真の
すぐ右側(東側)には、国道170号が通っている。
1階にある展示室の様子
図書館にある展示室としては広い。
古墳時代関係の出土資料やレプリカ、
掲示資料、ジオラマなどの常設展示が
ある。
市内から出土した
「修羅
(しゅら)
」
の展示
左は「大修羅」の実物大レプリカ。右は「小修羅」の実物展示。
古墳の町の図書館
藤井寺市立図書館が初めてできたのは、1973(昭和48)年11月に
市民総合会館
がオープンした
時でした。市民総合会館の内部施設として図書館が設けられたのです。独立した図書館を望む
市民の声は多く、1981(昭和56)年8月1日にようやく独立施設の「
藤井寺市立図書館
」がオープ
ンしました。
市立図書館の完成に先立って、隣接する北側には5月1日に
市立スポーツセンター
がオープン
していました。そのスポーツセンターの西側には、前年の昭和55年4月1日に
市立第三中学校
が
開校していました。その4年前の4月には、スポーツセンターの東北に
市民総合体育館とプー
ル
が完成していました。市立図書館もこの一帯を公共施設ゾーンにするプランの一環でした。
市立図書館の建物は
、
藤井寺市内にたくさんある
前方後円墳
の形をイメージした形になって
います。また、外壁の色は、古墳から出土する
埴輪
(はにわ)
の色を模したものとなっています。
館内の1階奧には広い
展示室
が
あり、
古墳時代を中心とした
歴史展示スペース
となっていま
す。ここには、市内の
「三ツ塚古墳」
から出土した
大修羅・小修羅
のうち小修羅を展示してい
ます。1978(昭和53)年に発見された修羅は、
14
年の歳月をかけて保存処理が行われま
した。
大修羅は現在、
大阪府立近つ飛鳥博物館
で保管・展示されており、市立図書館ではその実物
大レプリカが展示されています。そのほかにも、市内の遺跡の発掘調査で出土した遺物が展示
されています。
藤井寺市には博物館や資料館がないので、図書館と
生涯学習センター
に歴史展示スペースを
設けてその代わりとしています。そのため、図書館としてはかなり広い場所が歴史展示に提供
されています。これらの展示と言い、建物の姿と言い、いかにも
古墳の多い藤井寺市
らしい特
徴と言えるでしょう。
楽しいジオラマ
展示スペースの中央には「
古墳をつくる
」という題で
、
古墳築造の様子をイメージした
ジオ
ラマ
が展示されています。これは吹田市の万博記念公園で開催された朝日新聞社主催
「
よみが
える修羅展
」
で展示されたもので、催し終了後に、朝日新聞社より藤井寺市に寄贈され
ました。
朝日新聞社は、厚生文化事業として「修羅復元事業」に取り組んでおり、事業の一環としてこ
の展示会を開催しました。ジオラマは堺市在住の中西弘光さんが和紙で製作されたもので、き
わめて精巧に作られており、様々な場面の多さと人物の姿の表現に感心させられます。
見ていて大変楽しい、一見の価値があるジオラマです。ぜひ一度ご覧になってください。
他の場所の図書館施設
藤井寺市立図書館には、以前には「
しゅら号
」
という巡回図書館バスがありました。定期的
に市内の各地区の駐車場所に来て、本の貸し出しや返却をすることができました。残念ながら
市の財政事情等の都合で廃止され、現在は図書館本館以外では2ヵ所で図書館業務を行ってい
ます。「
市立生涯学習センター・アイセルシュラホール
図書コーナー」と「
土師の里支所
図書
コーナー」です。これらの場所では、市立図書館と同じように本の貸し出しや返却をすること
ができます。また、「川北配本所(元道明寺幼稚園川北分園)と「市役所1階情報交流ひろば」
では月2回、予約図書の受け取りや、図書の返却・予約などの
出張図書館サービス
を行ってい
ます。
「古墳をつくる」
ジオラマ展示の一部を紹介します
巨石をのせた「修羅」をひく大勢の人々
土や
葺き石
(ふきいし)
、埴輪
(はにわ)
の積み上げ作業
大量の葺き石の荷揚げ作業
道具を作る鍛冶
(かじ)
作業
かまど・井戸ともちつき、船作り
食事の準備
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