藤井寺市小山雨水ポンプ場
所在地:藤井寺市小山(こやま)7−7−8
      交通:府道12号(堺大和高田線) 小山交差点から府道旧2号を北西へ約1.2km進み西名阪自動車道
         の高架をくぐり、東行き側道へ右折して480mの交差点を左折してすぐ
         近鉄南大阪線・藤井寺駅から北へ約1.5km  徒歩約
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小山雨水ポンプ場  小山雨水ポンプ場(北西から)

   ポンプの入っている建屋はかなり大きい。建
  屋の後方に取水施設がある。
   写真下部で手前にあるのが落堀川。普段の流
  れは大和川に沿って西(右)へ流れ、となりの松
  原市内で大和川に流入している。
                  
 大和川左岸(南岸)の堤防に沿って、堤防のすぐ南側に 落堀川(おちぼりがわ)という雨水排水用の
川が造られています。この落堀川に、南側の丘陵地から大雨時には大量の水が流れこんできま
す。そのため、以前には落堀川の水があふれ、周辺の道路や住宅地が水につかるということが
度々起きていました。この水害への対策として、排水ポンプ場が造られたのです。
 大雨時には、落堀川に流入してくる大量の雨水をポンプ場に引き入れてごみを取り除き、大
型ポンプで強制的に大和川へ排水します。落堀川と堤防の下を通る放水路から、直接大和川へ
放流します。
 小山雨水ポンプ場は、1988(昭和63)年4月に完成しました。すぐにその威力は発揮され、小
山地区周辺で度々起きていた水害はほぼ解消されました。

藤井寺市北條雨水ポンプ場
所在地:藤井寺市北條町10−18
      交通:国道旧170号・河内橋南詰交差点から大和川堤防道路を東へ約200m進み南側分岐道路を
          下って約170m
         近鉄南大阪線・土師ノ里駅から北東へ約1.4km  徒歩約
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北條雨水ポンプ場  北條雨水ポンプ場(北東・大和川堤防から)

   建屋の左側に取水施設の一部が見えている。写真
  の手前側に落堀川がある。建屋の左側後方に見えて
  いる山は、市野山古墳
                  
 小山雨水ポンプ場ができて、藤井寺市の中央部から西の地域では水害がほぼ解消されていき
ましたが、市の東部の低い地域では、依然として大雨時の排水の悪い状況が解消していません
でした。そこで藤井寺市は、二つ目の雨水ポンプ場の建設に取り組みました。目的も排水の仕
組みも、小山雨水ポンプ場の場合と同じです。
 北條雨水ポンプ場は、1999(平成11)年3月に完成しました。これによって、藤井寺市内での
落堀川による大きな水害は解消されました。それにしても、狭い藤井寺市に2箇所も雨水ポン
プ場が必要になるとは、落堀川に集まる水量の多さは相当なものです。
 大和川沿いでは、もう一箇所、堺市に大阪府の管理する今井戸川(いまいどがわ)系雨水ポンプ場
が1985(昭和60)年9月に完成しています。落堀川の続きとなる水路は、西の松原市内や堺市内
では今井戸川と呼ばれています。今井戸川も昔から度々水害を起こす川でした。
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