感染症による出席停止について
  下記の表にあるような学校感染症にかかり、医師がその必要があると診断した場合は、出席停止の措置が
 取られます。
医師の登校許可が出るまでは登校できませんが、通常の欠席とは区別されます。
  証明用紙をお渡ししますので、医師に記入してもらい、登校の際に学校へ提出して下さい。
  インフルエンザ・新型コロナウイルスは証明用紙は必要ありません。医師の指示に従い必要な日数の自宅
 療養を行ってください。
《 手 続 き 》
 ● 医師の診察を受け、出席停止の診断・指示を受けたら、すぐに学校へ欠席の連絡をしてください。
  そのときに、診断を受けた病名と出席停止の指示を受けたことをお伝えください。

 ●
 学校から所定の「傷病証明書」用紙をお届けします。医師宛の「傷病証明依頼書」とセットになってい
  ますので、そのまま病院に提出して記入を受けてください。
 ● 傷病証明書は、医師の登校許可が出て登校を始める日に学校へ提出してください。
 ● 医師に出席停止の診断・指示を受けた日から、傷病証明書に医師が記入した登校許可日までの日数は、
  通常の欠席(病気、けが、事故、私用など)とは区別され
「出席停止」として学級閉鎖や忌引と同じ区分に
  記録されます。
 ● 傷病証明書用紙は、兄弟姉妹または近くの児童を通じてお届けしますが、直接来校していただいた場合は
  すぐにお渡しすることができます。
   また、次のリンク・ファイルを開き、A4用紙に印刷して使用していただくこともできます。

                          
 傷病証明依頼書・証明書《PDFファイル》
おもな学校感染症
表     1 (学校感染症 第2種)
病    名 おもな症状 感染経路 潜伏期間 出席停止期間 備     考













インフルエンザ
(鳥インフルエ
 ンザ等を除く)
高熱(39〜40℃)
関節や筋肉の痛み
全身倦怠感
咳、鼻水
のどの痛み
接 触

飛 沫
1〜4日 発症した後5日を経過し、か
つ熱が下がった後2日を経
過するまで
肺炎や脳炎などの合併
症に注意。
発熱や意識の様子に気
をつける。
 
百  日  咳 コンコンという短く激
しい咳が続く
 
飛 沫
接 触
1〜2週 特有の咳が出なくなるまで、
または抗菌性物質製剤によ
る治療が終了するまで
 
3歳以下の乳幼児は肺
炎をを合併することがあ
る。
麻    疹
( は し か )
目の充血・鼻汁とと
もに発熱、口内に白
い斑点   ↓
一旦解熱して再び高
熱が出たとき全身に
発疹
 
飛 沫
8〜12日 熱が下がった後3日を経過
するまで
 
肺炎や脳炎を発症すること
がある。
 
  流行性
    耳下腺炎

  
(おたふくかぜ)
発熱
耳の前下部の腫れ
と痛み(押すと痛む)
飛 沫

接 触
2〜3週 耳下腺、顎下腺または舌下
腺の腫れが発現した後5日
を経過し、かつ全身状態が
良好になるまで
 
思春期以後の感染では、
睾丸炎や卵巣炎の合併
症に注意。無菌性髄膜炎
や難聴を合併することが
ある。
 
風    疹
(三日ばしか)
38℃前後の発熱
淡紅色の発疹
リンパの腫れ
 
飛 沫
接 触
2〜3週 発疹が消えるまで  妊娠初期の感染は奇形
児出産率が高い。
 
水    痘
(水ぼうそう)
紅斑 → 水疱
→ 膿疱 → かさぶた
軽い発熱
飛 沫
接 触
2〜3週 すべての発疹がかさぶたに
なるまで
 
肺炎や脳炎 、ライ症候群
などの合併症に注意。
咽頭結膜熱
(プール熱)
38〜40℃の発熱
のどの痛み
目やに
結膜の充血
飛 沫
接 触
(結膜)
2〜14日 主な症状がなくなった後、2
日を経過するまで
医師の許可が出るまでは
、プールには入らない。
結    核 (初期の症状)
発熱、咳、疲労感、
食欲不振 など
 
飛 沫
経 口
接 触
感染しても臨床症状出現は一様ではない 病状により医師が感染のおそ
れがな
いと認めるまで。
 (第3種と同じ扱) 
髄膜炎菌性
   髄膜炎
 
発熱、頭痛、嘔吐
出血斑 
飛 沫   1〜10日 病状により医師が感染のおそ
れがないと認めるまで。
 (第3種と同じ扱い) 
まひやてんかんなどの後遺
症が残る場合もある。
 

表     2 (学校感染症 第3種)
※ 表は例の一部を紹介。下の表を参照してください。
病    名 おもな症状 感染経路 潜伏期間 出席停止期間 備     考












 腸管出血性
 大腸菌感染
 症
 
(O−157 )
激しい腹痛
水様性の下痢
血便
 
経 口
接 触
10時間
〜6日
病状により医師が感染のお
それがないと認めるまで
 
溶血性尿毒症症候群な
どの合併症に注意
。 
 流行性
   角結膜炎
目の異物感、充血
まぶたの腫れ
目やに
飛 沫
接 触
2〜14日 医師の許可が出るまでは
プールには入らない。
 
 急性出血性
     結膜炎
   
(アポロ病)
急性結膜症状
結膜が赤くなる
異物感
涙が出る
飛 沫
接 触
1〜3日
伝染性膿痂疹
( と び ひ )
顔や手に
米粒〜豆大の水疱が
破れて、膿が出る
かゆみ
接 触 2〜10日
手 足 口 病 軽い発熱(2〜3日)
小さな水疱が口の中
や手足にできる
飛 沫
経 口
接 触
3〜6日  
溶連菌感染症 高い発熱、のどの痛
み、発疹、イチゴ舌
飛 沫
接 触
2〜5日 ※溶連菌
(溶血性性連鎖球菌)
伝 染 性 紅 斑
 
(リンゴ病) 
両ほおに少し盛り上
がったじんましんの
ような発疹
発熱
 
飛 沫 4〜14日 妊婦は感染しないよう流
行期には注意が必要。

学 校 感 染 症 の 種 類 
  学校感染症は、「学校において予防すべき感染症 」として「学校保健安全法」に定められた感染症
 のことをいい、次の3種類に分類されています。
第1種《 発生はまれだが重大な感染症 》(表は省略)
   
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、
   ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群
(SARSコロナウイルス性のもの)
   中東呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属
MERSコロナウイルスであるものに限る)、
   特定鳥インフルエンザ
第2種《 放置すれば学校で流行が広がってしまう可能性がある飛沫感染する学齢期の
       主要な感染症 》
(表1の8種)
   
インフルエンザ(鳥インフルエンザ等を除く) 、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、
   咽頭結膜熱、結核及び髄膜炎菌性髄膜炎、新型コロナウイルス感染症
第3種《 飛沫感染が主体ではないが、放置すれば学校で流行が広がってしまう可能性
       がある感染症 》
 (第1・2種以外で子どもがかかりやすい感染症)
   
溶連菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、
   流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎 その他の感染症

   (
上記と表2の例のほか、マイコプラズマ感染症、感染性胃腸炎、ウィルス性肝炎などもあります。)

登 校 に つ い て の 取 り 扱 い
  感染症にかかった場合の出席停止期間について、「学校保健安全法施行規則」では次のような扱いが
 定められています。
@ 第1種 …… 治癒するまで。
A 第2種 …… 感染症ごとに個別に定められた期間。
        ただし、病状により学校医その他の医師において、感染のおそれがないと認めたときは
        この限りではない。
B 第3種 …… 病状により学校医その他の医師において、感染のおそれがないと認めるとき。

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