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平成23年度 校内研究計画
研究主題
「学力向上をめざした効果的な指導のあり方」
〜小中連携とコミュニケーション能力を育てる取り組みを通して〜
主題設定の理由
今日的教育課題から
 集団よりも個人の欲求で行動する傾向の子どもや、仲間との関わりが希薄なっている子どもが増加している状況の中で、学習意欲の低下、不適応などの問題が小・中学校を通して今日的課題として指摘されている。そのため、子どもたちが関わりあいながら互いに学び合う学習活動や学級での活動が求められている。
 小・中学校を通して意欲を持ちながら学習に取り組み、一人ひとりの生徒が確かな学力を身につけていく学力向上のためには、みんなが生き生きと安心して学習できる生徒相互の人間関係づくりと、学ぶことの意義を知り、どの教科に対しても互いに学び合って向上していこうとする学習集団づくりが必要だと考えられる。
 最近の中学生の傾向として、協力し合って何かを達成した経験が少なく、周りの友達と関わろうとしない生徒も多く、学習集団 形成が難しくなってきている。そこで、コミュニケーション能力(自分の考えを伝えたり、相手の考えを受け入れたりして相互に共感しあう能力)を育てることにより、お互いを尊重し、他者と対話しながら互いに高め合い、受容感を味わいながら基礎的・基本的な学習内容の習得を目指しながら意欲的に学び合う学習集団作りが必要であると考える。これらの課題を小・中連携を通して達成することを目的として本主題を設定した。
本校の学校教育目標の具現化から
 本校の学校教育目標は「明るい社会の形成者として、文化の創造・発展に貢献できる人間の育成と、心身ともに健康で人間性豊かな生徒の育成」を目指し、次の三つの目指す生徒像を掲げている。
 @自ら考え、進んで学習する生徒
 Aたくましい心と体で実践する生徒
 B心豊かで、友愛の精神に満ちた生徒
 「自ら考え、進んで学習する生徒」を育てるためには、生徒の心を豊かにし他者への思いやりの気持ちを持ち、お互いを認め合い、協力して学習に取り組む集団が土台になると考えられる。また、「たくましい心と体で実践する生徒」、「心豊かで、友愛の精神に満ちた生徒」を育てるためには、学校生活において、一人ひとりが生き生きと学び合える学級作りや様々な学習を通して、仲間と関わり合いながら互いに高め合い相互変化する体験の中で育まれると考えた。そこで、生徒の「学力向上を目的とした効果的な指導」のあり方を追求するために必要な「小・中連携」のあり方と「コミュニケーション能力を育てる取り組み」について研究を行い、学校教育目標に迫っていきたいと考える。
生徒の実態から
 本校の生徒は、学校生活におおむね前向きにまじめに取り組んでいる。しかし、指示待ちや人任せの生徒も多く、自ら進んで学習に取り組もうとする意欲が全体的に低いように思われる。また、自分の気持ちを表現したり相手に伝えたりすることが苦手な生徒が多い。これは、お互いを理解し合い協力し、物事をやり遂げるという生活経験の不足が大きな要因だと考えられる。
 学習面では、落ち着いた様子で授業に取り組んでいるものの、活発に意見を交流し合うことを不得手とする生徒も一部みられる。家庭学習の習慣が身についていない生徒が多く、各種テスト・検査の結果を見ても基礎・基本の定着も十分と言えない。
 このような事態をふまえ、様々な場面での関わり合いの体験を小・中連携を通して、共に助け合い、共に学び合う活動が本校の生徒には必要ではないかと考えた。
研究の目標
 学力向上を目指した効果的な生徒への指導を行うため、小・中連携を図りながら、学習活動や道徳、特別活動において様々なコミュニケーション能力(自分の考えを伝えたり、相手の考えを受け入れたりして相互に共感し合う能力)を育てる方法を研究し、生徒一人ひとりが互いを理解し合い、人間関係を醸成する指導のあり方を明らかにすると共に、各教科において基礎的・基本的学習事項の定着を図り学力向上に繋がる授業・学習指導のあり方を明らかにする。
研究の仮説
 各教科指導や道徳、特別活動の学習過程において、次のような手立てを講ずれば、互いを尊重し、協力し合う人間関係を基盤とした学力の向上をはかることができるであろう。
《手立て
 相手に自分の考えを適した方法(言葉、動作)で伝えることと、相手の考えを受け入れながらの話し合いや集団活動の場を位置づけた指導の工夫をする。
《手立て
 一人ひとのが、学習集団の中で有用性を感じながら、学習意欲を高め自分の考えを深めることができるような効果的な学習指導の工夫をする。
研究の内容
(1)手立てに関わって
・ソーシャル・スキル・トレーニング、グループエンカウンターの学習を計画的に行い様々な表現方法を身につける。
・QU検査の実態分析を活用し、学習集団づくりの方針を立てる。
・教育相談期間を計画的に設け、丁寧に分析し指導の方針を立てる。
・諸検査を活用する。
(2)仮説に関わって
・グループでの活動や意見交流をしながら互いに学び合える学習の場を設定する。
・授業の中で、生徒相互の関わり合いと個々の生徒に配慮する学習指導の過程と評価を工夫する。
・授業の中で自分の意見が大切にされ、学びに役立ったと感じられる雰囲気を、学級づくりの基盤とした指導をしていく。そのための効果的な指導法を研究する。
・コミュニケーション能力を支える力として、各教科と連携させた基礎的・基本的な学習内容の確実な定着と表現力の育成を計画的に行っていく。
・各教科の授業実践(教科研)
・小・中の授業交換実践
・レディネスの交流理解
研究の方法
・研究授業や授業実践を通して研究主題について具体的に検証する。
・各種研究会への参加や先進校視察、文献資料による理論学習を通して研究の充実を図る。
・講師を招き、テーマを設定した研究会を行い、指導・助言を受ける。
・テーマに関連する諸活動を研究する分科会をつくり、実態を分析し課題を明らかにして実践していく。
研究の組織
校長−副校長−研究推進委員会(研究推進部会)−全体研究会−総合的な学習、教科、特活、道徳