めざす教育(31年度)

 平成31年度の学校経営方針を、1月職員会議で示し、さらに、2学校支援推進会議で、学校支援員の皆様にご提案し、確定いたしました。その上で、全体懇談で、概要について保護者の皆様に,ご説明をいたしました。
 

 

浜益小の学校教育目標

~ 豊かな浜益の自然の中で、伸び伸びと活動し、自らの個性と能力を磨きながら、 豊かな心と未来に向かってたくましく生きていく力を身につけていく ~

なかよくし 助け合う子ども (情)

進んで学びよく考える子ども (知)

めあてを持ち やりぬく子ども (意)

じょうぶで たくましい子ども (体)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校教育目標具現化に向けた平成31年度学校経営の方針

1.浜益小学校の状況

1.保護者・地域住民の状況


地域経済の衰退や市町村合併は、保護者の職業構成にも影響を及ぼしている。漁業や農業に従事する家庭の割合が少なくなり、26戸の家庭のうち会社員と公務員家庭が全体の5割を占めている。職場や住居の都合により、石狩市との合併を契機とし花川方面に移転する保護者が毎年のようにいて、児童の減少傾向をますます強める結果となっている。
そうした状況ではあるが、浜益小学校には、地域の学校として長年にわたって大切にされてきた伝統が現在もしっかりと息づいている。保護者の学校に対する関心は高く、地域住民の教育に対する期待も大きい。参観日や学校行事への参加率は高く、PTA活動にも積極的に協力している。地域住民も校外での学習等に協力的であり、ゲストティーチャーとして学校を支えてくれた地域の皆さんは、例年60人以上に及んでいる。
特に、これまで学校が伝承してきた「浜益沖揚げ音頭」は、平成23年度に学社融合により地域全体の力で支えるための「沖揚げ音頭保存会」が再編され、各方面から注目され、高い評価をいただいている。

2.児童の状況

  純朴で素直な児童が多く、いわゆる問題行動はほとんど見られない。大部分の児童は、保育園の時から、一緒に生活してきた仲間であり、安定した人間関係の中で、学年の枠を越えて仲良く学校生活を過ごしている。特別活動や総合的な学習の時間などで縦割り班活動が盛んで、高学年が低学年のお世話をする習慣が根付いている。バス通学の児童が全体の8割を占めるが、登下校時も高学年が下の学年の世話をするなど、仲良く協力的な面はここでも見られる。
 子どもたちは地域に根ざした伝統文化の伝承や自然体験学習などの諸活動に積極的に取り組んでおり、協力しながら活動する態度が定着している。また、スポーツ少年団活動や文化サークル活動、習い事等に重複して参加している児童が多くおり、様々な分野で意欲的に活動している。
 反面、全体として競争意識が希薄であり、他人と違ったことをすることに抵抗感が強く、引っ込み思案の面が見られる。幼少時から固定的な人間関係の中で育ってきたことにより、子どもたちは新たな自分を発見したり、自分の新しい面を表現したりするきっかけをつかむことは難しい。また浜益地区と他地域との隔絶感が強く、刺激が少ない地域の特性により、自分の進路に対する執着や危機感が乏しいことも特色である。学習への目的意識を意図的に喚起し、持続させることが課題となっている。
標準学力検査の結果を見ると、少人数のため学年によって差はあるが、学力は比較的高く、一般に低学年の時に比べ学年があがるにつれて、学力が向上する傾向が見られる。例年の学力学習状況調査を見ると、国語・算数に共通してA問題、B問題とも正答率では全国全道平均と同等か上回る結果となっている。基礎的な力が定着していて、さらに思考力など発展的な力も向上してきている。
表現力の育成と学習意欲の喚起については、校内研修と連動して少人数の良さを生かした意図的な指導が効果を上げている。本校の児童は、自分の考えを的確に表現する力に優れ、浜益の特色を生かした体験学習等を通して学習に意欲的に取り組んでいる。また、各学年とも家庭学習の習慣が定着している

4.石狩市と石狩市教育委員会によるICT教育環境の整備

本校の特色ある教育の一つに、充実したICT教育環境を生かしたICT教育を上げることができる ICT教育とは、コンピュータや高速通信環境等の情報技術を用いたコミュニケーション環境を活用 する教育を意味している。
石狩市と石狩市教育委員会は、新しい時代の教育のあり方としてICT教育を重視してきた。背景は、寒冷な外気と雪氷などの自然エネルギーや充実した通信インフラをはじめとする立地優位性を活用した「グリーンエナジーデータセンター」を将来の基幹産業とする市の計画がある。
これまでに、全学校に電子黒板等を配備した他、総務省からフューチャースクール事業の認定を受けた紅南小学校が、ICT機器を活用した学習指導の改善に取り組んできた。
石狩市と市教委は、平成22年度後期に次の課題を実証するため、独自の事業として、本校に電子黒板、学級全員が使える台数のタブレットPC、デジタル教科書や管理ソフト、協働学習ソフトなど最先端の環境を整備してくださった。
・僻地・小規模校におけるICT機器の利活用のありかた。
・高速通信環境によって、僻地性を緩和する教育活動のありかた。
このことを受けて、本校ではICT機器を子どもたちの力を育てる重要な手段として位置付け、各領域における積極的な活用に努めている。

2.平成31年度の学校経営の重点 
教育の目的は、知・徳・体の調和がとれ、将来に渡って自己実現を目指す自立した人間の育成である。変化の激しいこれからの社会を生きるためには、『生きる力』である「確かな学力」「豊かな人間性」「たくましい体」の知・徳・体をバランスよく育てることが大切である。小学校教育では、義務教育の基礎段階として、その基盤となる力を一人一人に確実に獲得させることが求められる。本校も開校以来、『生きる力』の育成のための学校教育を推し進めてきた。児童数の減少に伴う学校規模の縮小とその対応が課題としてあるが、これまで培ってきた教育の成果を維持・向上し、特に教育の根本的な課題である「確かな学力」と「豊かな心」の二つの面から子どもたちを育てていくために、平成31年度の学校経営の重点を次の通り設定する。

浜益小学校の学校経営の重点 (平成31年度)
「個に応じた確かな学力と体力の向上」
「地域に学ぶふるさと教育の推進」

3.平成31年度学校経営の重点達成に向けての取組
(1)「基礎学力の確実な定着」
子どもたちの学力を保障するために、複式化に対応した学校体制の確立と授業の創造を進めてきた。これまでの積み上げを基盤として、子どもたちの確かな学力を向上させるために、次の5点に力点を置いて進める。
① 教育課程の適切な編成・実施・評価・改善
学習指導要領の趣旨やねらい及び本校の特色を生かした取組を充実させた教育課程を編成し、実践、評価、改善を図ることで、子どもたちの学力を向上させる。
② 「がんばる宣言」の取組
基礎学力の定着をめざすための「がんばる宣言」は、本校の特色であり、保護者の理解と協力もいただいている。達成目標と評価規準を明確にして、今年度も継続して取り組む。


  基礎学力の定着(浜小がんばる宣言)       
  読み・書き・計算の力を定着・向上させる
   <達成目標>
   ・読み~各学年の国語科の教材文を正しく音読できる
   ・書き~各学年までの配当漢字とその学年の新出漢字を正しく書くことができる
   ・計算~各学年までの計算やその学年の計算ができる 


③ 個別指導の充実
完全複式という困難さはあるが、本校の少人数という環境は個に応じた指導を進める上で優位点となる。朝学習、授業、家庭学習、放課後学習等のあらゆる場面において、個別指導を工夫して行うことで、全ての児童の確実な基礎学力の定着を図る。
④ 一部教科担任制や合同学習等、指導体制の工夫・改善
複式化から3年が経過したが、これまで指導方法工夫・改善として一部教科担任制や合同学習の実施で、学力の向上に成果を上げてきた。完全複式になる今年度も、一部教科担任制を継続させ、また合同学習を工夫する等、指導方法工夫を重ね、子どもたちの学力の向上を図る。
⑤ ICT活用教育の推進
ICT機器環境を活用して、授業の効率化、授業展開の工夫、ドリルコンテンツの取組等で、基礎学力の定着を図る。また、ホームページ作成などの学習を通して、広く収集した事柄や自分の考えをまとめ・表現する力を高める。

(2)郷土を愛する心の育成(ふるさと教育の推進)
社会の変化や情報化・少子高齢化が急激に進み、地域社会が変貌する中、ふるさとへの愛着や誇りを育み、地域社会の一員としてまちづくりに関わる人材を育成することが求められる。
全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙調査の結果では、本校児童の「地域行事への参加」や「自尊感情」「夢や希望を抱いている」割合が全国平均を大きく上回っている。子どもたちが自分の生まれ育った地域に関心を持ち、地域と関わっていることが見て取れる。また保護者はもちろんのこと地域住民からの温かい見守りや関わりが、子どもたちの自尊感情の醸成につながっているものと考える。
浜益区には大いなる歴史や豊かな自然、脈々と受け継がれる文化があり、地域の子どもたちを大事に育てようとする人がいる。地域のコミュニティーもしっかりしている。今後においても、ふるさとの未来を担う子どもたちの地域への関心を一層高め、郷土に学び郷土を愛する心を育むため、教育活動全般において、自然や文化、人材などの地域の特色ある教育資源を積極的に活用した学習を工夫していきたい。そして、子どもたちが誇りを持って、自らの言葉で地域のすばらしさを発信できる心と力を育みたい。
① 地域の自然・地理に関する学習・体験
・濃昼山道散策 ・増毛山道登山 ・魚つきの森植樹 ・タニシの観察 
・ピリカビーチ散策 など
② 地域の歴史や文化に関する学習・体験
・「沖揚げ音頭」発表 ・郷土資料館見学 ・浜益の歴史・交通網学習 など
③ 地域の産業に関する学習・体験
・漁師さんの出前授業 ・じゃがいも・アスパラ収穫体験 ・果樹園見学 
・田植え・稲刈り・もちつき体験 ・温泉見学 ・特別養護老人ホーム見学 ・商店見学
・郵便局見学 ・浜益コミュニティーセンター「きらり」見学 など

4.学校経営方針
(1) 「チーム浜小」の推進(全教職員の経営参画と協働による教育活動の推進)
(2) 自ら学ぶ意欲と確かな学力を高める学習指導の推進
(3) 自他を大切にし、思いやりの心を育てる「心の教育」の充実
(4) 地域・保護者との連携による特色ある教育活動「ふるさと教育」の推進
(5) 健やかな体を育て基本的生活習慣を定着させる学校と家庭の連携
(6) 学校を子どもの心安らぐ居場所とする危機管理の徹底と特別支援教育の推進

5.学校経営方針具現化の方向・手立て
(1) 「チーム浜小」の推進(全教職員の経営参画と協働による教育活動の推進)
★教職員一人一人が持ち味を発揮し、協働によって作り出す完全複式に対応した教育活動の推進
・保護者や地域住民の学校経営への理解を図る情報発信と連携
(2) 自ら学ぶ意欲と確かな学力を高める学習指導の推進
★学習指導要領の趣旨を徹底した教育課程の編成・実施と評価・改善
★複式授業の指導技術の確立と実践(校内研究の推進)
★学習意欲を喚起させ自ら学ぶ意欲を高める体験重視型の授業の展開
★一部教科担任制、合同授業等の指導方法の工夫改善
★少人数の特徴を活かした個別指導の充実
★教育ICT機器を活用した教育活動の工夫改善
★「学習の手引き」を効果的に活用した家庭学習・自学習慣の確立
(3) 自他を大切にし、思いやりの心を育てる「心の教育」の充実
・アイヌ文化学習や手話体験などの学習プログラムを活用した人権意識の醸成
★自他を思いやる心を育てる道徳教育の充実
・豊かな心を育む読書活動の推進
★浜益の良さを知り郷土愛を涵養する総合的な学習の時間の充実
・自主性や思いやりの心を育む縦割り班活動の推進
★望ましい人間関係を形成する児童会活動の推進
・パートナースクールとの交流

(4) 地域・保護者との連携による特色ある教育活動「ふるさと教育」の推進
・地域伝統文化の沖揚げ音頭の定着と意義の発信(保存会と連携した取組)
★米作りや自然体験学習など地域素材を生かした学習の工夫
・HP、学校だより、学年だより等による学校情報の積極的発信
★保育所、中学校との連携協力の充実

(5) 健やかな体を育て基本的生活習慣を定着させる学校と家庭の連携
・家庭と連携した「早寝・早起き・朝ご飯」の定着
★子どもたちが意欲的に取り組む体力づくりの工夫
・生命を尊ぶ性の学習の充実

(6) 学校を子どもの心安らぐ居場所とする危機管理の徹底と特別支援教育の推進
★いじめや問題行動を見逃さない子ども・学校・家庭の意識づくりと連携及び組織体制強化
・命を守る防災教育の徹底と地域と連携した避難訓練の実施
・校内特別支援委員会の充実と関係機関との連携
(一人一人の実態とニーズの共通理解と組織的対応)
・全教職員の意識改革による服務規律の遵守